野鴨

野鴨のあらすじとキャスト
ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンが1884年に発表した名作戯曲「野鴨-Vildanden-」で、正義の奥の理想を追求する主人公にフォーカスしながら、自己欺瞞によって自分を守ろうとする人間の弱さや、独りよがりの正義を振りかざす愚かさを描いた作品です。
あらすじは豪商ヴェレルの息子グレーゲルス(藤ヶ谷太輔)は、幸せに家庭生活を送る親友ヤルマール(忍成修吾)と再会。
そこで父ヴェレル(大鷹明良)の使用人だったギーナ(前田亜季)が、ヤルマールの妻になったことにある疑惑が芽生えます。
ヴェレルとヤルマールの父エクダル(浅野和之)は、かつて工場を共同経営していましたが、エクダルがある事件の罪一切をかぶり投獄され、その家族は没落しました。
また、ヴェレルはギーナとただならぬ関係があった過去があり、その負い目から援助を与えていました。ヤルマールのささやかな家庭の幸福は、嘘で塗り固められた土台で立っていたのです。
そのことをヤルマールに告げて、真実の幸せを見つけてほしいと思ったグレーゲルスでしたが・・・というあらすじです。
正義病の主人公にKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんが演じるほか、忍成修吾、前田亜季、八幡みゆき、大鷹明良、浅野和之などがキャストに名を連ねています。
野鴨を見ての感想
Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんをはじめ、人気のある方が多く出演しているため、チケットをとるのが大変でした。
私はキャンセル待ちで何とか入れてよかったです。
一言でまとめると難しい内容でした。見る人それぞれに自分の考察ができると思います。
正義病は現代にも蔓延している病気ですよね。ちょっとしたことで、人を追い詰め糾弾する場面がまさにネットで起こっていることです。
真実を知らなかったほうが幸せだったかもしれなけど、グレーゲルスはそれを許さなかった。
なのに、真実を告げたことで周りに誰も居なくなった後、苦しむグレーゲルスを見て、独りよがりであったことを悟ったのかなと感じました。
真実を告げた後の相手の行動に意を唱えているので、これも正義病からくるものかもしれません。
現実にいたら相当嫌な奴ですよね。
結局、物語は悲劇で終わるのですが、この結果をグレーゲルスは何を感じたのでしょうかね。
あっという間の2時間10分でした。外国の作品で登場人物も外国人名ですが、すんなり入り込めたと思います。